館主のこだわり(2)

◆新型コロナウィルス感染対策への取り組み

もちろん、新型コロナウィルス対策も、可能な限り万全に行いました。

入口にはマスクをしたまま体温を測れる「サーモカメラ」を設置し、マスクの有無もチェックし、消毒や換気はもちろん各所の社会的距離を取ったりと、やれる限りのことをやり尽くしました。むしろ、それを疎ましく思ってしまう方もいるくらいです。

詳しくは、こちらをご覧ください。


しかし、これは全てのお客様同士が疑心暗鬼にならずに、安心して過ごして頂くためと思っての事ですので、個別対応に応じたりするようなハードルを下げるつもりは毛頭ありません。

「New Nomal」新しい生活様式への対応とご認識をいただきまして、是非ともご協力をよろしくお願いいたします。

◆「燈屋」としてのシフトチェンジ(マインドチェンジ)~館主の念(おも)い~

私は、2020年という年は時代の大きな節目だと考えています。

個人でも組織でも、後世振り返ったときに、この大きな時代の転換期に素早く順応して変化を恐れず、正しく己の道を見つけ、それを断行した者だけが生き残っているはずだと確信しております。

こんな考えを基にして、今回の臨時休館期間を過ごし、館内のリニューアルや再開後の感染予防策や営業時間や料金形態などなど、多岐にわたり深く熟慮して思い切った変更も行ないました。

以下に、『“afterコロナ”燈屋館主の念(おも)い』として私が大切にする考えを記します。

この先の世の中は、もう、2019年以前のようには戻らないと私は思っています。

私なりに色んな角度から情報を集め、新聞・雑誌・書物・ネット上・国内外友人知人の人脈など、燈屋がお休みだったので、やる事といえばそればかり。

ずーっとこの先の世の中がどうなるのか? 
コロナはどうやって収束するのか?
国内・世界の経済はどうなるのか?
人類の生活様式はどうなるのか?
商いはどうなるのか?

そんなことばかり調べ考えまくりました。

そして、考えるだけ考えて出した答えが、、、

【お客様数半減、売上半減の世界】

です。

もちろん、このタイミングだからこそ良くなる業種業態も中にはあるでしょうが、既存の我々のようなサービス業や小売業系店舗は、当分の間(年の単位で)、お客様の数は概ね半減。それに伴い、売上も概ね半減。

この状況に耐えて、お店を愛してくださるお客様・取引先パートナー業者様・従業員とその家族、そして地元甲府山梨の活性化を守り通す。

こういう覚悟が必要だという考えに至りました。

そのためにも、確たる覚悟を持って経営の舵取りをしていく必要があります。

コロナが変える店と客(信頼し支え合う「親友」に)

(日本経済新聞 2020年5月3日掲載)※クリックで拡大

燈屋が今後大切にしていきたい念いが投影された新聞記事です。

緊急事態宣言が解けて営業を再開したものの、世の中はまだまだコロナに怯えています。

この状況は、有効なワクチンや治療薬が完成し、広く世に流布するまでは大きく変わらないでしょう。

そして、人の動きが極端に減ったとともに、経済も大きく後退。

初期段階では観光業や飲食業の業績悪化がクローズUPされましたが、本当の恐怖はこれからです。

全世界的に人の往来が活性化せず、消費が減り、流通が減り、製造が減り・・・、日本の基幹産業である自動車産業も大きく生産を減らしているようです。

世界は確実に“大恐慌”に突入していくと思います。どこの企業も採用を減らし、雇用調整・生産調整に走り固定費削減に迫られます。

一部の例外はあるでしょうが、結局、遍く世の人々全般に経済的な閉塞感は蔓延して、消費意欲は大きく減退するでしょう。

加えて日本では、それ以前に昨年10月の消費税率引き上げがあり、コロナ禍の前から景気は後退傾向にありました。

では、コロナ禍が収まれば以前のように戻るかというと、そうではないでしょう。

そもそも国内では超高齢化による労働生産人口減少の問題があり、高齢化が進めば進むほどにモノの消費量も逓減します。

実は今現在のこの縮小均衡へ向かう流れは、大きな時代の流れとしては今まで通りのベクトルであり、それを今回のコロナ禍がきっかけとなり時代を少し早回ししただけ。

大きな時の流れから見れば、当然の流れであったわけなので、もう“2019年以前の世の中には戻らない”というのが私の考えです。

◆「お客様の数も半分。売上も半分。」の世界で、皆様と共存できる関係が永続するために。

前述したことからも、燈屋に限らず、ほとんど全ての業種業態において

【価値観の変革を急げ!】

【信頼し支えあう人間関係こそが最大の安心資産】

ということが叫ばれ、そして必然的にそのように変革していくものを私は考えています。

「お客様の数も半分。売上も半分。」

その考えに基づいた取り組みの一環として、

この臨時休業明けから基本となる入館料を改定いたしました。

下記の通り、一般のお客様の平日を値上げして、あかりや倶楽部会員様の土日祝を値下げしました。

●一般入館料

 (旧) 平日 800円(880円)

     土日祝 900円(990円)
  ↓
 (新) 全日 900円(990円)

会員入館料

 (旧) 平日 700円(770円)

     土日祝 800円(880円)
  ↓
 (新) 全日 700円(770円)

※( )カッコ内は税込金額

燈屋を1番お得な料金でご利用頂けるのは、いついかなるときも【あかりや倶楽部】の会員様

と明確に定義付けしました。

燈屋をご信頼をいただき、会員としてご登録をしていただいた、顔の見えるお客様を

まずは大切にさせていただくことを明確にさせていただこうと、

その一歩目の取り組みとして、スタートさせていただきました。

これからの時代は、この念いに賛同・共感してくださるお客様方、協力業者さん方、従業員達と一緒に、

信頼し支えあう「家族」や「親友」のような関係を築きながら進んで参ります。

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◆さいごに

とはいえ、まだまだ暗中模索。

皆様に支えていただき、時には叱咤激励をいただきながら、変化を恐れずに、燈屋をご信頼いただいている皆様のために何ができるかを考え、

皆様の健康と、そして心の元気を、当館の温泉や様々なサービスを使って皆様に還元をさせていただきながら、地域を、山梨を元気にすることを、当館から発信し続けたいと考えております。

引き続き、変わらぬご支援・ご愛顧を、何卒宜しくお願い致します。

源泉湯燈屋
館主 氏原 敦



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