緊急事態宣言が解けて営業を再開したものの、世の中はまだまだコロナに怯えています。
この状況は、有効なワクチンや治療薬が完成し、広く世に流布するまでは大きく変わらないでしょう。
そして、人の動きが極端に減ったとともに、経済も大きく後退。
初期段階では観光業や飲食業の業績悪化がクローズUPされましたが、本当の恐怖はこれからです。
全世界的に人の往来が活性化せず、消費が減り、流通が減り、製造が減り・・・、日本の基幹産業である自動車産業も大きく生産を減らしているようです。
世界は確実に“大恐慌”に突入していくと思います。どこの企業も採用を減らし、雇用調整・生産調整に走り固定費削減に迫られます。
一部の例外はあるでしょうが、結局、遍く世の人々全般に経済的な閉塞感は蔓延して、消費意欲は大きく減退するでしょう。
加えて日本では、それ以前に昨年10月の消費税率引き上げがあり、コロナ禍の前から景気は後退傾向にありました。
では、コロナ禍が収まれば以前のように戻るかというと、そうではないでしょう。
そもそも国内では超高齢化による労働生産人口減少の問題があり、高齢化が進めば進むほどにモノの消費量も逓減します。
実は今現在のこの縮小均衡へ向かう流れは、大きな時代の流れとしては今まで通りのベクトルであり、それを今回のコロナ禍がきっかけとなり時代を少し早回ししただけ。
大きな時の流れから見れば、当然の流れであったわけなので、もう“2019年以前の世の中には戻らない”というのが私の考えです。